卒研というより,教員個人研究の延長線上のテーマですが,現状のBNCmatmulのOpenMP並列化された基本線形計算の機能を,分散メモリ並列環境のMPIに対応させるという,単純ですが労力のかかるテーマです。MPIBNCpackという先行ライブラリがあり,MPFR任意精度計算は対応済み。あとはDD, TD, QDといったマルチコンポーネント固定精度計算部分をMPI化するというのがメインの開発になります。あとはBLAS1, 2, 3のベンチマークテストをスパコン上で行うという,これも結構面倒なものになりますが,Python化しておけば楽なので,検証用スクリプト開発が核心になりそう。